夏木マリさん「やまと絵」展に雀踊りの刺繡のお着物で登場

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10月11日より東京国立博物にて開催の特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」で音声ガイドナビゲーターを務める夏木マリさんが来場、本展の見どころをコメントしました。

夏木マリさん「やまと絵」展に雀踊りの刺繡のお着物で登場

夏木マリさんコメント

実際に展覧会を見て「やまと絵という言葉の響きから、おとなしい絵の展覧会かなと思いましたが、割と大胆不敵な 作品が多く、絵師の人たちの底力を感じました。また、ひとつひとつの作品に描かれているお話が面白いんですよね。展示替えが多いので、私もたくさん足を運びたいと思います。絵師の人たちのエネルギーや突拍子のなさ、“今”をちゃんと表現したいという想いやエネルギーを感じました。」

印象的な作品として、「やっぱり『四大絵巻』は拝見するとすごいですね。57 人の顔がすべて描き分けられている重要文化財『公家列影図』(鎌倉時代・1 3 世紀 京都国立博物館蔵 11 5 まで展示)が一番好きです。平安時代は あまり顔を描かないという感じから、時代が代わって、鎌倉時代に入り、顔のつくりなどの描き方に個性を出しているという作品がお気に入りなんです。」と語りました。

今回は重要文化財『浜松図屛風』(室町時代・1 55~16 世紀 東京国立博物館蔵)の前での会見となりましたが、 『浜松図屛風』について、「四季の移ろい、お花で物語が繋がっているところや、砂場(浜辺)と天(雲や霞)の金の使い方が違うなど細かいところを拝見していると面白い。また、やまと絵全体に言えますが、登場人物像を観察していると本当に飽きないし、素敵な、日本らしい作品ですね」と感想を話されました。

やまと絵が「伝統を受け継ぎながらも、それぞれの時代の最先端のモードを貪欲に取り込み、人びとを驚かせ続けてきた、革新的な主題であった」という点が、夏木さんのスタイルや活動に通じる部分ですが、今年デビュー50 周年を迎えられ、今後新たに挑戦してみたいことや関心を持っていることを聞かれ、「“今”というものを表現したいなと思って、闘っているつもりです。3 0 年続けている舞台「印象派NÉO 」という作品があり、自分から発信していくものを夏木マリとしてもっともっと皆さんに認知していただけるように頑張っていきたいなと思います。」

本展にこれから来場される方に向けて、「やまと絵は“人と自然”が大きなテーマだと思いますが、そこに注目して鑑賞していただいたらすごく面白いと思います。日本人として力をもらえるような気がします。そしてやっぱりこの展覧会では、ちょっぴり予習をしてくるとまたすごく面白く見て回れます。“その時代の面白い、エネルギッシュだったものを見に来るんだ。”という思いで足をお運びいただいたらすごく楽しめる展覧会だと思います。」とコメントしました。

特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」開催概要はこちら

展覧会名:特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」

会期・会場:2023年10月11日(水)~12月3日(日) 東京国立博物館 平成館

※土・日・祝日のみ事前予約制(日時指定)

※会期中、一部作品の展示替えおよび巻替えがあります。

※作品クレジット

重要文化財 浜松図屛風 室町時代・15~16世紀 東京国立博物館蔵

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