手塚治虫「火の鳥」展-火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴-
手塚治虫が、みずからのライフワークと宣言したマンガ『火の鳥』は、その血を飲んだものは永遠の命を得るという伝説の鳥”火の鳥”を追い求める人々の葛藤を描く一大傑作長編です。
本展では、生物学者・福岡伸一氏が企画に携わり、30年以上の長きにわたって執筆された壮大な叙事詩を読み解きます。
さらに、本展のキービジュアルは、グラフィックデザイナー・佐藤卓氏が担当。時空を超えて存在する超生命体”火の鳥”を中心に、赤と黒を基調としたインパクトのあるデザインです。
『火の鳥』の連載開始から70年が経過した今、福岡氏を道先案内人として、新たな生命論の視点から『火の鳥』の物語構造を読み解き、手塚治虫が生涯をかけて表現し続けた「生命とはなにか」という問いの答えを探求します。
【企画・監修:福岡伸一氏からのコメント】
手塚治虫のライフワーク『火の鳥』。テーマは「生きること、死ぬことの意味は何か」。人間にとって最も深遠な問いです。全編にわたって不死鳥”火の鳥”が登場し、生に執着する人間を翻弄しながら物語を動かします。そこでは、あらゆる生命が常に姿と形を変えながら、連綿と受け継がれていく輪廻転生の生命観、汎神論的な世界観が示されます。これは、生命が絶えず自らの破壊と創造を繰り返しながら、エントロピー増大の法則に抗い続けている「動的(どうてき)平衡(へいこう)」であるとする私の生命論とぴたりと重なります。
本展の狙いは、動的平衡の視点から火の鳥の意味を読み解くことにあります。そして、手塚治虫が描くことを約束しながら果せなかった物語の結末を想像してみたいと思います。ぜひご期待ください。
主な展示品
会場限定公式ブック
公式ブック「火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙生命の象徴
生命論で読み解く、手塚治虫『火の鳥』」
「生命とは何か」という問いに、手塚治虫はどのような答えを示そうとしたのか?−有限であるからこそ、いのちは輝く−「生きているとは、動的平衡(絶えず破壊と創造を繰り返している状態)である」と提唱する福岡伸一が、独自の切り口で『火の鳥』を紐解き、手塚治虫が死の直前に描きたかった“最後の1コマ”に迫ります。歴史、科学、医学、芸術、倫理……壮大で深淵な『火の鳥』のエッセンスを凝縮し、その根底に流れる哲学を読み解いた珠玉の生命論。展覧会では紹介しきれなかった内容も収録し、豊富な画と詳細な解説で、理解が深まる一冊です。横尾忠則氏と福岡伸一氏の特別対談も収録。
定価:1,500円(税別)
仕様:A5判/112ページ/並製
著者:福岡伸一
発行:朝日出版社
発売日:2025年3月7日(金)
※公式ブックには、全ての展示品(原画含む)は掲載しておりません。福岡伸一氏の論考に基づくものを収録しています。
※収録内容および仕様等は変更になる可能性がございます。
※表紙画像はイメージです。
開催概要
会 期 | 2025年3月7日(金)-5月25日(日) <前期>2025年3月7日(金)~4月6日(日) <後期>2025年4月7日(月)~5月25日(日) |
開館時間 | 10:00-22:00 ※最終入館は21:00 |
休館日 | 会期中無休 |
公式HP | hinotori-ex.roppongihills.com |
会 場 | 東京シティビュー |
住 所 | 〒106-0032 東京都港区六本木6丁目10−1 六本木ヒルズ森タワー 52階 |
問い合わせ | 03-6406-6652(10:00-20:00) |
料金(消費税込)
一般 | 2,400円 |
高校・大学生 | 1,900円 |
4歳~中学生 | 1,000円 |
65歳以上 | 2,100円 |
◆先行プレミアムチケット
料金:
一般2,100円、高校・大学生1,600円、4歳~中学生700円、65歳以上1,800円
対象来場期間:2025年3月7日(金)~4月6日(日)
販売期間:2025年1月15日(水)10:00~2月5日(水)23:59まで
販売場所:アソビュー、ローソンチケット
◆前売券 ※日時指定制 ※2月6日(木)10時00分より販売開始予定
料金:
<平日>一般2,100円、高校・大学生1,600円、4歳~中学生700円、65歳以上1,800円
<土・日・休日>一般2,300円、高校・大学生1,700円、4歳~中学生800円、65歳以上2,000円
販売期間:2025年2月6日(木)10:00~5月25日(日)20:45まで
販売場所:アソビュー、ローソンチケット、東京シティビューオンラインチケット
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